レースのオフシーズン②

レース関係はオフシーズン真っ只中ですが、いかがお過ごしでしょうか?
さて、今回は 911 GT3 Cup(カップカー)の燃料タンクの作業をします。

燃料タンク

燃料タンク、レース業界ではガスバックなどとも呼ばれますが、レーシングカーではこちらも「定期的」にメンテナンスが必要です(一般車もですが…)。

通常のメンテナンスでは掃除が主になります。
通常の使用でも結構ほこりなどのゴミが入ってしまいます。

また、その際にはポンプなどの電気部品には使用限度時間が予め設定されているため、限度に達すると実際に壊れていなくても予防的に交換をしています。
壊れてからでは遅いので…

しかもレース専用部品が多く使用されているためかなり高額。こういった予防整備も多いことでそれなりにお金はかかりますが、レースカーともなればこうした事前の安全対策は欠かせません。

それと「定期的」にと言いましたが、実は燃料タンク自体にも使用期限があります。
FIA国際モータースポーツ競技規則(世界的なレースの統一規則)という公式レースに出場する場合は守らなければいけない国際ルールがあるのですが、公認燃料タンクの使用期限は5年とされています。
少しデビューから時間の経ったレーシングマシンは要注意です。
ちょうど991型後期モデルの911 GT3 Cup(カップカー)は続々と期限切れになっています。

というわけで更新のためメーカー(ドイツ!)に送ります。
中にはいっぱいスポンジが入ってます。

レース用タンクは、走行中のガソリンの動きを抑制するためこのようにいっぱい詰め物がされていますね。
構造などもいろいろ考えられているので見ていて面白いですね。

つづく…?